東北の旅 自然とはこういうことだ。


岩手は四国4県よりも広い面積。

山深過ぎ!遠野から山田に向けて峠を走るが中々たどり着かない。

およそ1時間〜?走り続けやっと、海に抜けた。
大槌と釜石の間辺り?

海に出る途中の山間の時点で仮設住宅が立ち並んでいるのをみて、
徐々に気持ちに緊張感が増してた。

いざ、海に抜けると.....津波で流されて瓦礫と化した建物が目前に。。
うわぁ〜.... なんて思いながらも、
正直、
思ったよりも、あまり衝撃を受けなかったのが本当のところ。

瓦礫がまとめられていて、雑草も鬱蒼と茂っていて、
テレビで視ていた当時の強いイメージもあって、城跡のような佇まい
にも感じてしまった.....。
(佇まいという言葉を使うのは場違いなのかもしれない......)

そのまま、二人無言で、海沿いの風景を眺めながら、北上。

山田にさしかかると、自分の記憶も徐々に蘇ってきて。
折笠辺りに来て、ばあちゃんの家によく来ていた時の風景
をはっきり思い出させてくれた。
山田町の瓦礫跡が一望できる場所に到着。

子供の頃の夏休みと言えば自分はこの山田町であった。

3.11から約5ヶ月が経ってやっと来れた。
すぐ行動をとれなかった自分に少々悔やむ気持ちもありながら.....
やっと来れて良かったなぁとしみじみ思えた。

夕方にさしかかったので早速、
じいちゃんとばあちゃんのお墓に向かうも、道がわからない!
崩れてさってしまった跡地では目印も無く、結局プレハブの交番へ。

お寺の場所を教えてもらい、早速向かおうとすると、瓦礫の隙間から
咲いている花を発見!


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瓦礫と化した塀の頭にクローバーが芽を出している!!

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キキョウ


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カボチャ


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グラジオラス

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とても印象的でした。

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津波で流されても、運良く宿根出来た植物は、
また育っていけるんだなと。

今回の旅の目的のひとつ、津波の被害にあった場所の植物が
どうなっているのか?ってことを
確認できて、とても嬉しかった。

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三色すみれ 
この佇まいに何かとてもグッとくるものを感じてしまった。

こんな悲しい風景になってしまったこの場所に、
なにか、未来の希望を感じさせてくれる気がして。。。



なんて、なんかこんな言葉しか思い浮かばない自分が

改めてボキャブラリーの無さを感じてしまいましたが。。


津波も"自然"。この風景も"自然"になってしまった現実。

そして、この枯れてしまった土地にまた花が咲く事も

"自然"な事なのだ。


自然とはこういう事なのだな。




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