キャッチ&リリース

先日久々に渓流釣りに行くことができた。
なんだかんだ今年はまだ5回程しか行けてないけど、
今一番ハマっている外遊び。

渓流釣りは子供の頃から好きな遊びだけれど、
東京に住み始めてからは、郷に入ったら郷に従って、
シーバスのルアーフィッシングとかしかしてなくって、
東京に住んでいたら渓流釣りなどやれる環境ではないと
見事に決めつけていた。

ここ2〜3年、改めて渓流釣りに目覚めている。

しかも毛針釣りに見事にハマっている。


日本のテンカラ釣りはアメリカでもすごい勢いで流行りを見せている傾向からか?
日本でも、竿すら持ったことない人までも渓流釣りにも興味を持っているみたい。

アスファルトを走るジョギングからオフロードを走るトレランに移行した人と一緒で、
自分も東京湾で釣るシーバス釣りから、山の渓流で釣るフライフィッシングに
移行したわけだ。

日本もやっと全体的にアウトドアが馴染み始めてきているのかなぁ?
周りだけなのか!?
自然環境をより強く味わえる行為を求めている人が増えてきているのかも知れない。
そー考えると、やっぱり先進国(白人文化圏)は早いんだなぁと思う。

話はだいぶ逸れちゃったけど、先日行った車中泊の旅で、
入渓した直後、自分にとっては過去最大級の
泣き尺(30、3センチに満たない渓流魚の事。尺は渓流魚にとって自慢のサイズ)
の岩魚を釣り上げ興奮。
まだまだ下手くそだし、ランディングネットも持っていなかったから、
砂利に釣り上げてしまう。
サイズを測り、
写真を撮りまくり、

CIMG0173.JPG

やっとの事リリース。


いわゆる釣り用語で有名な

「キャッチ&リリース」

川へ放すとだいたい勢いよく逃げるもんだが、この岩魚君すぐそばでヨタヨタとゆっくり泳いでいたもんだから、防水カメラで水中写真を撮り収めてみた。

上流までおよそ3時間ほど釣り上ると、釣り人が先行していたので
竿納。

車で昼寝をしてから、再度先ほど泣き尺を釣ったポイントに行くと、
またしてもユラユラとでかい岩魚が居るではないか!
毛針を振ってみると、いとも簡単にフィッシュ!
一瞬喜ぶが、
あれ?さっきと同じ魚じゃないの?!
釣り上げてみると、やはり同じ魚であった。
ありえない。1日に二度も釣れるわけが無い。
尺近いのに引きもなんか強くなかったし。。

釣りを終えて、家路に帰り撮った写真をPCで眺めていたら、

CIMG0178.jpg

片目が無いではないか!!

あの泣き尺の岩魚は多分、以前他の釣り人に釣られた時に目元付近に
フッキングされて傷を負いながらもリリースされ、目玉を無くしてしまいながらも
どうにか生き残っているのかなぁ?とふと想い、砂利に釣り上げてしまった事、
リリースした事を少し後悔してしまった。食ってあげれば成仏したのかも?!なんつって。

この時の渓流釣行で、泣き尺を釣る前日に地元の釣り好きなおじさんと知り合い、
そのおじさんは30匹近くもの岩魚を釣り上げて持ち帰っていた。
釣った途端にその場で捌き、内臓を取り出してクーラーボックスにしまい、
持ち帰って家で食べるんだとか。

自分は「5匹ほど釣ったけど、全部リリースしました!」

なんて話したら、
「俺はリリースはしねえな。(釣り上げると)結構傷ついちゃってるもんだからな。。」
なんて意味深な一言を話してた事を思い出したって訳でもあるけれど、
「キャッチ&リリース」を改めて考えてしまった。

ジェントルなフライマン(フライフィッシング愛好家)は、
バーブレス(かえしの無い)の釣り針を使う。
暖かい手でなるたけ触れない。
釣り上げても水中をキープする。
など、釣り上げた魚に対して丁寧に対応する事を心がけているみたい。

知らないうちは「英国人ぶって、な〜にかっこつけちゃって!」
なんて思っていた自分。

釣りをしない人、興味が無い人からしてみると、
「食べないのに、なんで釣るの?」  
なんて思われるだろうけど「キャッチ&リリース」って行為は
それはそれで魚に対しての想いなのではあるんだな。

釣りはやっぱり面白く、奥が深いからやっぱり止められない。
自然環境を学ぶためにもとても役に立つ趣味なんだとも学んだし、
いけない部分ばかりでは無い。

独眼竜の泣き尺のお陰で考えさせられた事は、
釣りを続ける上でとても重要な事だった。

強いようで弱いんだな〜。自然環境って。


これからもずっと、渓谷にお邪魔して学ばさせていただきたいな、なんつって。

CIMG0171.JPG

きのこ?なのか何なのか?よくわからない植物?

CIMG0192.JPG

飛び出た倒木に増水した時に川の水から運ばれたゴミが引っかかり、
土と化して植物が育っていったのかな?

こういう風景を垣間見れるのも渓流釣りの楽しいところである。

なんつって〜!知鷹ブリ男。






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