日本語というデザインとファッション


 最近お気に入りでよく被っているニットキャップは
自分が企画して作ってもらったものだ。
「ガイド」とジェリー鵜飼さんにウールのニットでも編めるように
デザインしてもらい、しかもそのニットキャップは
巾着袋のようにスタッフバッグにもなる。

キャンプなどを嗜んでいる人にはわかると思うけれど、
寝袋に入ってテントの中とか野外で寝るとき、
枕が無くて、適当な着替えやら脱いだ服を丸めて
枕にする人も多いだろう。
キャンプ用のピローも売っているけど、わざわざ買う必要が無い
と思っている人も多いはず。

そんなとき、このニットキャップが役に立つのだ。
表面がメリノウールで柔らかくて温かい巾着状の袋に
シェルジャケットなんかを入れるとちょうどいい大きさの枕になる。

そんな一石二鳥なアイテムに、さらに「ガイド」なんて
日本語を入れて、山に出かけたり、友達を我がローカルに案内するのも
乙な行為では無いだろうか?

そもそも、日本語って、漢字、ひらがな、カタカナという三つも文字があって
他の国に比べると段違いで種類が多い。

そんな日本語というフォントのデザインはとても素晴らしいと思うけれど、
ファッションの世界においては、デザインに用いることには苦手意識に捉えられることが多い。

最近になってようやく、日本語を意識したブランドも増えてきたし、
日本語をプリントデザインしたTシャツなども少しずつではあるが増えてきた。

ひねくれ者の自分も、少数派が好きなので、
もちろん日本語には注目してきた。

後輩の岡正己の影響はデカイ。
(地元前橋を盛り上げんがためにスタイリストを辞めて地元で活動しまくっている)

外国人が、変な意味の日本語(漢字とか)の刺青を入れているのは面白いが、
自分だって確実に、知りもしない英語を使って似たような間違った意味合いがプリントされた服を着て「お洒落だべ〜」なんつってる場合も多々あるのであろう。

「日本人なんだから、母国語を大切に扱う。」

と思えるようになったのは、ここ5年くらいのことで、
バリカンズも和製仏語だし、「刈」という文字にこだわっているのも
江戸時代の火消しなどのご先祖様が考えた「印」を真似てのことだ。

「ナントカ et 何某」
とか、フランス語のブランドも、昔ならなんとも思わなかったけれど、
その創設者がフランスが大好きだったり、所縁があるのなら解るけど、
なんとなくお洒落だから付けたなんて名前だとしたらしょーもないだろう。

ユニオンジャックのマフラーを付けているアジア人も意味がわからない。

もしも、イギリスに留学経験がある人なら少しはわからなくも無いけれど、
そういう人こそ恥ずかしくってつける気なんて起こら無いと思われ。。。

浦和レッズファンが、ガンバ大阪のタオルマフラーを巻くわけが無いのと
同じなのでは無いか?

だからつって、日本の国旗柄とか日章旗のマフラーがあったところで
首に巻いていたら、暴走族か、それ関係の何者かに勘違いされてしまうのが落ち。

そんな自分の気分としては、I♡NYってTシャツ着るくらいなら、
「一番」と日本語書いてあるTシャツを着ることはファッションとして
イケる!と思い込んでいるw。


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