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2016年4月

達成感


ノリくんこと、陶芸家の大江憲一君に誘ってもらいサシで渓流釣りへと出かけた。

ノリ君は、岐阜に住んでいて、横浜で個展があり、その帰りだったので、彼の帰りしなに良い場所はないか?と、自分が地図を見て探したポイントへと向かったのだ。

メールでやり取りしていて、彼なりに「伊豆がいいのでは?」「西桂川も良さそうだよ!」
なんてアイデアをくれたのだけど、僕がポイントを探すときは、いつもただ地図を眺めそこに川があるのか?ってことで決めていて、せっかくの彼のアイデアを半ば無視して、「ここがいいんでない?」と、ネットにあまり出てこない渋めのセレクトをしたわけだ。

ノリ君はじゃあ任せるよと、高速パーキングで待ち合わせて、自分が地図で見つけたマイナーポイントへ向かった。

インターを降りて、地図で見つけた川を通りかかると、なんとも、ちっこい川で、はっきり言って釣りになりそうではなかった。「あっあれ?」
なんつって、近所の他の流れを探してみると、良さげな川が見つかる。

じゃあここでやろう!とコンビニへ行って「遊魚券ありますか?」と聞くと、地図と一緒に渡され自分は少し興奮した。「ネットに頼らなくってもポイントは探せるのだ!」
と自分は少しだけノリ君に鼻高々な気分に浸った。

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ノリ君らしい釣りスタイル。スコーロンTシャツを着てくれていてとてもうれしい!

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左がノリ君のタックル。右が自分。お互い同じラムソンというリールメーカーであった。
ロッドはノリ君がティムコ×ギアホリックで、自分がカンパネラ。カンパネラは地元岩手産のロッドメーカーなので好きになった。

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桜と桃の木を組み合わせたのかな?薄ピンクと濃いピンクが混同している桜に遭遇。


地図を見ながら、さらにポイントを定め、支流を目指す。見るからに素敵な渓であることを確認し、車が停められそうな狭いスペースに頭から車を突っ込んで、早速入渓。

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しか〜し!、釣れそうな気配ぷんぷんなのにも関わらず、全く反応がない。あ
しかも、魚の影すら見えない。

我々の技術がまだまだなのかなあ?なんて思いながらも、下流で餌釣りをしていた地元民らしき親父に声をかけてみる。「どうですかー?」

「いやいや、この川は全然ダメだ〜。」なんてつぶやいていて、我らながらに一安心。
餌釣り師が言ってるんだから仕方あるまい。
でも、釣れないってのはやっぱり、ちと気分は凹む。
俺の探し当てたポイントはやはり微妙であったのか?釣れないから?ネットでも見つからないのかもしれない?

じゃあポイントを変えよう!なんつって、次の渓へと、車に乗り込む。
俺は何回も切り返しながら頭から突っ込んだハイエースをターンさせて、道路に出ようとすると、入り口付近で、ノリ君の車が。。。

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バックで道路に出ようとしたら、派手に脱輪をかましておったのだ......!

現場を確認する限り、これは俺たちだけではどうにもならないんじゃねえか?!
と思えるくらいの脱輪っぷりで。。。

ノリ君と、自分と、あ〜だこうだ言いながら、どうにか自分らで解決したくなって、案を練る。


ノリ君がジャッキを出してきて、車体を浮かせてみる。
それだけじゃ不安定だったので、自分のジャッキも出してきて、タイヤを持ち上げてみる。

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自分がタイダウンを持っていたから、ノリ君の車とハイエースをタイダウンでつなげてテンションを張ってみる。

引っ張った時にジャッキは倒れちゃうはずだからと、倒れた時にタイヤの着地ポイントにご近所さんからお借りしてきたコンクリートブロックを設置。

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お互い車に乗り込んでちょいと緊張しながらも、自分はバックで車を引っ張り、ノリ君はサイドブレーキを外す。

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どうにか無事、脱輪した前輪を元に引っ張ることができた!けどこのまま車を出すと
今度は後輪が落ちてしまいそうだから、自分が誘導しながらも、細かく何度も切り返しをして......



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無事救出成功と相成った。

魚は一匹も釣れなかった時はトボトボと家路につくのだけれど、また違う達成感をノリ君と二人で味わうことができた。

俺が選んだポイントはイマイチにもほどがあったけれど、非情事態から解決策を考え、難を逃れられた達成感は、尺イワナを釣り上げたことに匹敵するほど気持ちが良かったw。

この後、俺が見つけた、別の支流で竿を出すも、ノリ君がアブラハヤ一匹という、"釣れないほうがまだ良かった"ほどのサイテーの釣果で幕を閉じたけれどw、困難を乗り越えた達成感に浸りながら東名高速を気分よく飛ばして帰った。らスピード違反で捕まってしまった。


というのはウッソ〜。


次はノリ君に従ったポイントに出かけようと思うw。





こんな人になりたいものです。

泰三さんから教わった、菅原文太。

そこまでこの人のことをまだ知らないけれど、

同じ東北人だということだけは知っている。

トラック野郎も思っていた任侠な感じではなく、かなりコミカルで最高だった。

このコメントはご本人が書いたものなんだろか?

とてもいい言葉だ。

胸に響くってやつだ。

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「何でもかんでも人に聞くな。」

これはやれている気がするけど、聞かなすぎて、
うまくできなかったり、勘違いしてやってる場合が多い。

「正々堂々間違えろ!」

これこそ胸に響くな。人前で間違えることを
とてもおっかなくなっていることには間違いない。

これこそ習得したい部分である。

菅原文太 かっこいいな。

教えてくれた泰三さん。ありがたいぜ。

先日 高校時代の部活で3年間一緒だった連中との同窓会名目の約束もあって、仕事の合間を縫って、およそ22時間という1日に満たない滞在時間で岩手行きを敢行した。
自分の得意なスケジュール管理"ミス"や、いきなりの断れない業務も重なって、
2泊3日でゆったり岩手を堪能する予定がバタバタ旅行に。

でも全てをこなせたので、我ながらあっぱれであった。


仕事を終わらせ、急いで準備をし、最終列車の東北新幹線の20時16分発「こまち」に乗る。

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ホームの売店で売っていた米で作った?ビール400円。高ぇー!高いけど思わず購入。この移動時間が楽しみの一時でもある。

岩手に着いたのは22時半。新幹線の中でメールでやり取りをし、
いきなり兄貴の家に泊まらせてもらうことになった。やりとりには結構時間がかかった。
兄貴家族的には「泊まらせる羽目に。。」なのかもしれないくらい、いきなりだったからしようがあるまい。。
兄弟に感謝。俺も兄貴も突然の出来事には基本対応できないタイプの人間だからな。

なんて話を着いてからした。いつもは9時半には寝る兄貴家族は
自分のために12時半まで夜更かしして付き合ってくれた。

兄貴に、「予定ないなら明日釣りに行かない?」と誘ってみたが、

「ピロリ菌のどうのこうので、今は体調を整えているから無理だよ。」と一言。
しかも寒いから辛いぜ!!何て言われ、俄然やる気が出る。
兄貴の持っている盛岡近郊の釣りポイントをチェック。

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朝8時に兄貴家族に一泊の礼を言い、盛岡駅でレンタカーを借りる。

レンタカーを借りて目的の川を目指す。
昨年、チェックしていたポイントであった。

その時は、次男坊もいて釣りが出来る状況ではなかったけど、魚影の濃さは確認していたから、ちと興奮していた。

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路面が凍っているし、思った以上に寒い。日が出てたのに、曇り始め テンションは少しずつ下がってきた。
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ポイントを探索していたら、いきなりズッコケた。足元を見ると路面が思いっきりツルツルに凍っていた。




川はやっぱり綺麗。土曜日ということもあって釣り人も多い。餌釣りの人であろうか?

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改めて綺麗な川である。この川が盛岡の都心部から30分でたどり着けるのだから最高。ここで、川の真ん中で竿を振っていたら、尺近い魚2匹が川を下っていくのが思いっきり見えた。完璧に存在がバレている証拠だ。果たしてばれずにドライフライを流しても反応があったのであろうか?やはりニンフか?どちらにしろ、虫もすんごく小さいのしか飛んでいないし、自分の持ってるフライやレベルではどうしようもなかった。。。

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昨年はこのポイントを橋の上から眺めるとめちゃくちゃ魚影が濃かったんだけどな〜。
やっぱり寒すぎるのであろうか?魚は見えなかった。
全く釣れず、寒すぎて頭の中でチーンと音がなって竿納。終わってしまった。

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ネコヤナギが綺麗に蕾を膨らましてた。東京じゃこんな綺麗な植物が自生しているなんてことないだろう。剪定バサミがあったら持って帰りたかったな。こういう目線も若き頃はなかった。"乙さん"(おっさん)になることって重要だよな。こんな目線を子供の頃から養っていたらどんな人間になっちまうんだろうか?!



んでもって、その日の夕方から今回の使命、部活の同窓会。

つっても集まったのは4人。
みんなてんでばらばらになって、岩手に残っている人は少ないのだ。。。みんな簡単には集まれない。

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(左から)部長だった山田ちゃん、千田、元樹。山田ちゃんはしっかり者で、今回も幹事役を担ってくれた。

とんでもなく久しぶり(仲間内の結婚式以来?の15年)のテニス部の連中と再会したのだけど、意外とみんなそのまんま若いし、久しぶりなのにすぐ打ち解けられたのが、またとても嬉しかった。元樹のキャラは最高だったな。さらに吹っ切れていてて面白くなってた。

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3時間で思いっきり飲んで、昔話に花を咲かせた。短かった。
最終列車の20時50分の新幹線に乗って正にとんぼ返りであった。せっかく場を設けてもらったのに、申し訳ない。

今年はもう少し、岩手に帰り、兄貴とも釣りに行って、テニス部の連中とも遊びたいな。BBQとかしてみたい。岩手山麓のキャンプ場とかで。テニスもやってみたいな。




自分は完璧に個人主義な性格だから、正直あまり友達と接することも少なく、人間としては協調性のない「ダメなやつ」なのだけど、

こうやって、思い出ある連中と逢っていくことは今後とても大切なのかなぁと改めて思い感じた。高校生という多感な時期に、上下関係は厳しく、弱かったけどテニスっていう部活動で共に過ごした仲間は、ぶっちゃけクラスメート以上に特別な存在であったのは間違いない。なんてみんな話していてグッときた。自分も同じ気持ちだったし、みんなも同じ気持ちだったことが素直に有難かった。

年齢的なこともあるのかもしれないけれど、40歳という節目はとても重要なターニングポイントな年齢なのかもしれない。このままではいけないな。一皮むける行動を起こさなければ。家族と友達をもっと大切にしていかなければならない。






な〜んつって。


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