東京の卸市場といえば築地。
築地に遊びにいってみると、必ず荒物屋さんに
ぶら下がっているのが、市場カゴである。
最近は中国製が多くなっているのだとか?
松野屋の3代目 松野社長に伺った話だ。
日本製は我が地元岩手の一戸というところで
ず〜っと前から竹細工の市場カゴを作っていた。
日本のトートバッグと言っても過言ではない、市場カゴ。
そんなオラが地元の手工芸、鈴竹の市場カゴをもっと
街で持っていても様になる仕様に出来ないものか?
なんてず〜っと思っていた。
そんな想いを共感しあえた木村先輩がきっちり解決してくれたのだ。
今だからこその、日本人の得意とするワールドワイドな
mix上手を、より日本的なものを逆に海外remixしていく作業が
いよいよ、ファッションの世界にも到来し始めたのではなかろうか?
なんつって、知ったかぶりはチョー得意な自分だが、
感覚的に、今絶対にファッションの世界も、
日本的をプッシュすべき時がやってきたのだと思う。
なんつって、カッチョイイ言葉を並べているだけだけれど、
単純にそれが今自分の中では面白いってだけだ。隙間産業である。
バリカンズという和製仏語名義のチームを発足してから、初期メンバーでもある、
後輩、岡正己のセンスにも影響を受け、
「日本的」とか「和」というものに、遅らばせながら興味を持った
訳だけど、
日本人が、西洋的なものよりも、我がルーツの日本的なデザインを
より好きになって、日本人である事の素晴らしさをさらに噛み締める
には丁度いいタイミングがやって来たのではないかと。
ファッションって流行を意識しすぎている世界で、世の中からしてみると
素晴らしく素早い流行感覚を持っていると思われがちだけど、
日本的 という自国らしさ に対しては、
ちょっと取り残されている気がしてならない。
かといってファッションて、表面的に思われがちだけど、
意外と、世情にとってはとても重要な役割を持っているとも思う。
民藝が見直され、自分を含む若い人にもやっと、
日本の伝統工芸や手工芸に興味を持たれ始めた今、
洋服だけが、まだまだ日本製をあがめるだけで
デザインとしては取り残されている気がする。
日本的をもう少し勉強して、日本的な新しいファッションを
打ち出す事をスタイリストの端くれとして、加担していけたらなっつのが
今の楽しみ。バンタンデザイン研究所時代の旧友の
角川ともそんな話で共感し盛り上がった。
やつは既に、山形のほうきや座布団を作る職人さん達と交流を深め
独自の動きを見せていて頼もしい。
欧米に影響を受けて、それを活かして現代的にリミックスしていく
日本的ファッションに身を包む人々が世に蔓延るのを
この目で見てみたい。な〜なんて想像しながら。
例えるなら、明治維新後辺り?の西洋まじりのニッポンの風景か?
なんつって、思いついたものの一つが、
市場kargoである。