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2019年6月

コンポスト


 このマンションに引っ越してきてから、8年が経つ。

2011年2月頭に引っ越してきた。
16日に次男坊が生まれる。
3月11日引っ越してきていきなりの大震災。

家族は奥さんの実家に帰っており、僕は大渋滞の中、お台場に向かって走っていた。
帰宅難民の人たちがぞろぞろと蟻みたいに家路に向かってあての無い旅のように歩いている中、僕だけがと思うほどに、都心に向かってノロノロと車を"歩か"せていた。

お台場での仕事を終えて、どうにか家路に向かう。お台場から、新居「アルス上野毛」
までは約4時間もかかって、たどり着いた。大渋滞。

安堵の気持ちの方が大きかったが、ドキドキしながら家の中に入ってみると、
グラスが一個だけ落ちて割れていただけだった。
強いマンションだなあ。と思った。

そんな騒がしい2011年、アルス上野毛のマンション生活が始まった。

初めてのクリスマス。せっかく庭があるのだからと、本物のモミの木を植木鉢ごと買ってきて、飾りをつけてクリスマスを祝った。
だけど、2年も持たずに枯れてしまい、残ったのは大きなプラスチックの植木鉢。

そいつを使って、庭の土と、ホームセンターで買ってきた藁を入れた。
そして、釣具屋さんに行って、熊太郎ミミズを買う。その辺にいるミミズではなく、
シマミミズというおとなしい赤い色のミミズだ。
釣りの餌には抜群。それを植木鉢に投入し、ミミズの住処を作る。

奥さんがご飯を炊くときに、お願いして米のとぎ汁を捨てないでもらっといた。
その米のとぎ汁を、藁が混ざった土の中に流し込む。

それを2週間も続ければ、ミミズが増殖しているってわけだ。

ミミズコンポストの完成。

僕の場合は決して、良い土を作るためのものではない。
趣味である、釣りの餌を増やすために作ったコンポスト。
子供の頃親父に教わって覚えた技とでも言うのだろうか?!

そのミミズを餌にすれば、お金をかけずに釣りが楽しめる。
釣具代はそれなりにかかっちゃっているのだけれど。
数百円は浮くわけだ。

先日皮膚科の初診に行った。

問診票の質問に
「ペットを何か飼っていますか?」

ザリガニとミミズと書いてしまい、その問診票を見て
我ながら吹いてしまった。奥でも受付のお姉さんが笑っている声が聞こえた。

ミミズは良い土を作るという。ミミズが住んでいる土は良い土ともよく言われている。

発酵した藁や葉っぱのクズを餌にして栄養分たっぷりのうんちを出す。
それはミミズが作ってくれたお金のかからない肥料だ。

岩手の小岩井という土地で育ったので子供の頃は、近所の酪農家の家に行き、
牛のうんちと藁が混ざった堆肥置き場から、カブトムシの幼虫と、
ミミズをよく捕まえていた。鼻を摘みながら。
それで釣りに行き、小鮒を釣っていた。高学年になると、岩魚を釣ることもできたし、
カブトムシの幼虫は水槽で飼って、成虫にさせていた。

そんな子ども時代。田舎っぺ丸出しで育っていたから、学はない。
でも自然の摂理は人一倍わかっていると思う。

スマホをいじってひたすらユーチューブばかり見て、いやいや宿題をやっつけているよりも、
自然の摂理を知る遊びをしている子供の方が、

よっぽど、自然災害が起きても暮らしていける気がする。


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奥さんが最近やっと、野菜くずを集めてくれるようになった。


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約6年間使い続けている、ミミズコンポスト。


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増殖したミミズ。

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最近もう一台コンポストを買った。
コンポストは買うものでもない気もする。


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中町小学校裏門は一番のポイント。
この時次男坊の竿がしなった。 モクズガニが釣れた瞬間。もちろん糸が切れて終わる。
アメリカザリガニが増殖し、ドジョウもいる。以前はメダカもいたけれど、雨で流されてしまうのだろう。そこにいる生物しか残らない残念なドブ川。
アオダイショウも目撃。
川面に自由に降りられる環境にしてもらいたい。

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我が庭。 上初めは全然うまくいかなかくて、放置していたら、自然とそれなりになった。

育つ植物は繁殖するし、適応しなかった植物は枯れて無くなってしまう。

特に何もしてはいない。

宿根草(山野草)の植物を幾つか?植えただけ。繁殖するものと繁殖しないもの。

それぞれが競い合って、緑の塊となる。

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