水産庁で事情聴取


本日、農林水産庁にお呼び出し頂き、行ってまいりました。

事情聴取です。

なんでかというと、雑誌GOOUTの自分の連載、
SOTOKEN(外遊び研究所)での記事掲載が原因でした。

前々号(?かな?)で、「多摩川が好き!」と題して記事を編集した際に、

多摩川にてガサガサ(魚を網で捕まえる行為)で
「コクチバス(ブラックバスの一種)を放流しないで、家に持ち帰った....。」

という文章とともに写真紹介した為でした。

なぜそんな文章にしたかというと、外来種は本来放流してはならない魚で
捕まえてしまったコクチバスの稚魚をまた同じ川に戻すことを記事にしては
いけないと思い、「殺した」なんて言葉も使いにくかったための
言い訳でもあったんです。

そしたら編集部宛に「水産庁からのお呼び出しがありました!」

なんて、担当編集のシュウくんから連絡があって一瞬焦ったけれど、
こっちだって言いたいことはいっぱいあるぜ!なんて対抗意識があったのも事実。

その前に先輩である、ネペンテスの徳郎さんに呑みの席で軽い気持ちで打ち明けると、
「おかべ、これは結構マジな話だよ。やばいぞ。」と静かな声で突っ込まれ、
iphoneで調べてもらいながら、丁寧に説明&アドバイスをくれた。

要は、外来種を間違ってでも捕まえてしまった場合、
その場で放流することはOK。
持ち帰って飼育することは違法。他の水域に放流することも違法。
なのだという。

自分はその外来種の中でも、特定外来種
(ブラックバス、コクチバス、アメリカナマズ、ブルーギル、カダヤシ)
を捕まえ持ち帰ったことを記事で紹介してしまった為、
大きな罪(違法)をメディアで拡散してしまったわけだ。


そんなこんなで本日、呼び出しを受け、5人対1の事情聴取。
ちっこい法廷みたいな形で、水産庁の会議室で、
一人45分間×2人でいろいろな質問に対して答えた。
徳郎さんに突っ込まれたことと同じような内容も指摘された。

また、「ゲリラ放流」という言葉も用い、捕まえた魚を放流する遊びを記事の中で紹介したのだけれど、そのことに関しても問われた。ブラックバスのことではあるまいか?と。

自分の中では在来種を捕まえ、自分ちの近所のドブ川へ放流したことを説明しつつも、

その行為はありなのか?など質問も返してみたりした。

返答は「今のところ法には触れていないが今後どうなるかはわからない」

と返ってきた。

特定外来種に対しての知識不足でメディア掲載したことはもちろん丁重に謝ったが、

在来種と外来種についての今までの疑問を質問していろいろ勉強になって、

自分なりにはとても面白い授業みたいな時間を過ごせた。

自分なりには、生き物好きとして言いたいことは山ほどあったけれど、

メディアで発信する立場として、その場では言い分を飲み込んだ。

専門家でもないけれど、外遊び好きな自分なりに、考えがある。


 

水産庁に足を運ぶことなんてなかなか無いよな!だって。

本業スタイリストの自分が、まさか水産庁にお呼び出しを食らうなんて
おかしくって仕方なかったけれど、我ながら好きな道に歩んでいるなと
確信出来て、とても有意義な1日になった。

だとしても、GOOUT編集部、出版元三栄書房には多大な迷惑をかけたわけで、
これからも、SOTOKENを続けさせていただきたいと願うばかりである。


自由に。なんつって。

迷惑かけない程度に自由な発想で続けさせていただきたいと願います。


これをきっかけに、水産庁にも納得してもらえるような、水遊び外遊びの

研究を重ねたいなとなお強い気持ちを持つことができた。

もっと暮らしやすい環境を作っていきたいものだ。


外来種、在来種。線が無い様で線があって、ある様で無い。

難しく考えすぎだとも思うけれど、人為的に運ばれてきたのは魚ばかりでは無い。

今流行りの園芸植物だって同じ。違法になってしまう可能性は高い。

何が悪くて何がいいのか?はっきり言ってよく解らなくなって来てしまった。

この日本をどうやったら楽しく面白く余生を過ごしていくことができるのであろうか?





シュウくん一緒に行ってくれてありがとう!
速攻スーツは脱いだのかな!?

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